五十肩・凍結肩
五十肩・凍結肩
原因・症状
はっきりとした原因がなく、肩関節の袋(関節包)や靭帯が固くなって、肩の周りに痛みが生じる疾患です。時に日常生活や仕事、スポーツによる使い過ぎ、軽いケガをきっかけになることもあります。はじめは肩を動かした時の軽い痛みで肩も動かせますが、次第に増悪し夜間や安静時にも痛みが出て、腕が上がらなくなります。五十肩の多くは1年ほどで自然によくなりますが、痛みや関節の動きに制限が残る場合もあり、治療を行うことが重要です。
診断
レントゲン撮影で関節や骨に異常がないことを確認し、痛みの部位や関節の動き、筋力などから診断します。腱の断裂でも同じような症状が出るため、MRI検査や超音波など詳しい検査が必要な場合もあります。
治療
症状に応じて、痛み止めや湿布などの薬、滑液包や関節内への注射(ステロイドやヒアルロン酸)を行います。肩関節が硬い場合にはリハビリテーションを行います。これらの治療で痛みや動きが改善しない場合には、関節鏡を用いて固くなった関節包を一部切開して動きをよくする授動術と呼ばれる手術を行います。